「島根に日本一綺麗な庭園があるらしいよ」
島根といえば出雲そば、出雲大社、隠岐の島、松江城…
そのくらいしか知らなかったけど「足立美術館」という日本一綺麗な庭園を備えた美術館があるという。
米国の日本庭園専門誌「The Journal of Japanese Gardening(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデンズ)」によると全国900ヵ所以上の急所名跡を対象に実施している「日本庭園ランキング」においてなんと16年連続で1位を獲得。
またフランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に山陰エリアでは三つ星を獲得。
庭園といえば京都を思い浮かべますが、島根にもそんな見どころがあるのなら是非行ってみたいと思い、朝イチの飛行機で米子空港へ向かいまいした。
今回は急に休みが取れたため一人旅です。おひとり様ならではの自由な旅行が楽しめそうです。
足立美術館へのアクセス
JR山陰本線「安来(やすぎ)」駅は在来線に加え、特急「やくも」も停車する駅なのでアクセスは良いほうです。
米子駅から在来線で1駅なので特急を利用すると特急料金がかかってしまうため事前に時刻表を確認し、電車の本数には注意しましょう。
安来駅に着いたら目の前にシャトルバスが待機しています。
30分に1本のペースで無料送迎してくれますが、定員が28人のマイクロバスのため、座れない時は次の便を待たなければなりません。
もう少し大きいバスにしてくれたらいいのですけどね。無料だから仕方がないです。
シャトルバスから美術館までは20分、田園風景を眺めながらほどなくして到着。
広い駐車場があり、いきなり観光地に来たという印象です。
帰りのシャトルバスは館内にある指定の札を取って予約することができます。
滞在時間を予測できれば帰りのバスに合わせて館内を堪能できバスも座れるので安心ですね。
建物は意外とコンパクトで「財団法人足立美術館」とシンプルに書いてあるだけです。このシンプルさがまた良いのかもしれません。
料金は大人個人2,300円、小中学生500円とかなり強気なお値段。美術館で2,000円超えの料金設定は今まで見たことがありません。
正直高いです(涙)
団体さんは割引があるのですが個人なので2,300円…
その分期待が膨らみます。
大きな荷物があっても安心、入口に無料のロッカーがあります。入場券のQRコードをかざして入場します。
思わず息を飲む、まるで日本画のような庭園
館内入ってすぐに京風で苔の緑と、白砂のコントラストが美しい苔庭が現れます。
落ち葉やゴミ一つない、美しすぎる庭園に思わず息を飲んでしまいます。
苔庭は観光客が真っ先に写真を撮るスポットでもあり、かなりの確率で写真撮影をお願いされます(笑)
次にメインの庭となる枯山水庭です。遠くに滝水があり奥行きの深さを感じさせられますね。
庭園には入れませんが手入れのことを考えると仕方がないですね。
その後生の額絵、亀鶴の滝、池庭と続き、白砂青松庭は日本画の巨匠・横山大観の名作「白沙青松」をイメージして造られた庭園だそうです。
松の配置も絶妙なバランスで何時間でも眺めていられます。
庭園だけでなく本館には陶芸の展示や横山大観特別展示室があり現在は春季特別展として「横山大観をめぐる人物相関図 日本画家のつながり」が開催中(2019年5月31日迄)美術館ですから絵画もそれなりにあります。
館内はすべてバリアフリー化されており、お手洗いも随所にあるため、車いすの方もご高齢の方も安心して観覧できます。
茶室「寿楽庵」でお菓子とお抹茶をいただくのもいいですね(1,000円)ちょっと休憩したい場合は喫茶室「大観」で池庭を眺めながらケーキやコーヒー、ビーフカレーを召し上がってはいかがでしょう。
大切な人と贅沢な時間を過ごすことができます。もちろん一人でも全然大丈夫です。
ミュージアムショップは本館・新館ともに充実しており、日本画グッズの他にもお菓子やポストカード、文房具など素敵なものばかりあり目移りしてしまいます。
横山大観の絵がモチーフとなったエコバッグが素敵だったのですが、荷物になってしまうので諦めました。
よくよく考えてみると荷物が増えた時の為に買っておけばよかったなぁと後悔しています。
滞在時間の目安
・鑑賞のみで2時間くらい ・喫茶・お食事込みで2時間半から3時間半くらい。
このくらいを目安にしておけば十分だと思いますが、じっくり鑑賞したい方は4時間くらいかかるかもしれません。
2,300円払うのであれば半日かけて堪能したいですよね。
お土産屋さんも充実、シャトルバスの待ち時間を有効活用
出口からシャトルバス乗り場の途中にお土産屋さんが並びますので、待ち時間に眺めるのも楽しいですね。
私は抹茶ソフトクリーム(350円)を食べたのですが、ボリュームたっぷりでコクがありとても美味しかったです。
再びシャトルバスに乗り安来駅まで戻ります。
山陰本線で松江へ向かう人、特急やくもで岡山に向かう人などそれぞれで、駅員さんは英語もバリバリ話せるので外国人も安心ですね
ただし電車の本数が少ないので要注意!
帰りの電車の時刻表から逆算してシャトルバスを予約することをおすすめします。
まとめ
平日の午前中に行くとかなり空いていてゆっくり滞在できます。
団体客が来るとかなりの混雑が予想されるため可能であれば開館時刻の9:00に入場すると尚良いでしょう。
入場料が2,300円というのは他の美術館と比較しても高いので事前にローソンで購入すると100円引きになりますので、あらかじめ購入していくと良いでしょう。(それでも2,200円ですが…)
館内はそれほど広くないです。本館と新館合わせてもひととおり鑑賞するだけであれば1時間半あれば十分です。
音声ガイド(500円)を利用するともっと時間がかかりますが、この音声ガイドは英語だけでなく北京語にも対応しているのでじっくり鑑賞する人にはお勧めです。
子ども連れが少ないため、静かに鑑賞したい方にもお勧めです。予算は食事やお土産を購入する方は最低5,000円位必要でしょう。
鑑賞するだけであれば2,300円ですが、ここでは少しリッチにお食事も楽しんでゆっくりすることをお勧めします。
個人的な評価
星4つ、名園だが入場料が高い。
その点のみ星を1つ下げました。あとシャトルバスの便数を増やしてくれると良いな~と思います。
足立美術館公式ホームページ
https://www.adachi-museum.or.jp/