令和の始まり、パワースポット出雲で最西端の灯台に登ろう
パワースポットで知られる出雲。
出雲大社から少し足を延ばすとそこは日本海の絶景が広がります。
日御碕は大山隠岐国立公園の一部で、先端に立つ紅白の灯台を見てみたいと思い出雲市を起点とした旅に出かけました。
出雲は見どころが満載で、どこに行こうか迷ってしまいますね。
美味しいお蕎麦を食べていざ出発です。
出雲日御碕灯台へ
<写真:日御碕灯台>
JR山陰本線出雲市駅構内に立派な観光案内所がありますので立ち寄ってみましょう。
出雲市駅発日御碕灯台行きのバスはなんと1日に5本しかないため事前にスケジュールをしっかり組むことが大事だそうです。
たまたま運よく直通バスが30分後に出発するとのことなので、駅の構内にあるお蕎麦屋さんで「出雲そば」をいただきました。
このお店は元気のよいお母さんが一人で会計から接客までこなし忙しそうですがテキパキと対応してくれるので気持ちがいいです。
日御碕灯台行きのバスに乗り込みいざ出発。
約1時間のバス旅です。出雲大社を過ぎると日本海沿いを走る絶景が見えてきました。
稲佐の浜は海が青く透明度抜群。写真を撮る音があちこちから聞こえます。日御碕灯台まで片道890円でした。
日御碕灯台バス停に着くと目の前には真っ白にそびえたつ灯台に圧倒されます。
ちょうどすっきり晴れているので空の青と灯台の白のコントラストが綺麗です。無料の駐車場もありレンタカー派は便利ですね。
お土産屋さんは少なく、長閑な風景。
少し歩くと灯台の中に入れる展望台があるので200円を払って靴を脱ぎ観覧。
163段の急こう配のらせん階段が続くので基礎体力に自信がない人や両手が塞がっている人はここでやめておきましょう。
途中で逃げ道はありません。
この階段は思っていた以上に傾斜がキツいです。
普段運動不足のため80段くらいで息切れがしてきました。
しかも階段が滑りやすいのでしっかり手すりを握っていないと落ちそうで怖いです。最後の13段はほぼ垂直の階段なので両腕の力でよじ登る感じです。
すでに膝がガクガクしてきましたが頂上に到着すると360度の絶景が眼前に広がります。しかし風が強くて足がすくみ動けません。
周りの観光客も「飛ばされそうで足が動かない」とのこと、本当にその通りです。高所恐怖症の方はお勧めしません。
何とか一周ぐるりと廻り、帰りましょう。まず急こう配の階段は後ろ向きで降ります。登山でいう「三点確保」ですね。
らせん階段なので目が回るのと滑らないよう慎重に降りるのですごく時間がかかります。高所恐怖症の方は無理をしないほうが良いです。
やっと下り終えほっと一息、おすすめ散歩コースの「灯台の夕日の小径」を歩きます。福井の東尋坊のような景色で、切り立った崖から灯台を眺めることができます。
崖から落ちないように足元は底がしっかりした靴で行くことをおすすめします。
展望台からは経島が一望でき、ウミネコの鳴き声が響き渡ります。経島は国の天然記念物に指定されており、ウミネコの産卵地としても有名でその数の多さに圧倒されます。
また神職以外の立ち入りは禁止されており、年に1度だけ祭事の時に神職のみが渡ることができる島です。とても神秘的ですね。
不思議なお砂を求めて日御碕神社へ
<写真:「日御碕神社」>
経島を右手に眺めつつダイビングショップを通り過ぎたら日御碕神社に到着です。
この神社は出雲では唯一朱塗りの神社で見事な彫刻は国の重要文化財に指定されています。
参拝をすませ有名な「お砂」の入った御神砂守(500円)を購入。
このお砂は昭和40年群馬県の堀田靖二氏が地鎮祭のために頂いたお砂を交通事故で医者から見放された友人に塗り付けたところ、みるみる元気になり運転手の仕事ができるようになったという不思議な言い伝えのあるお砂。
旅の安全を祈りつつ何かあった時はこのお守りに助けてもらいましょう。
帰りのバスまで少し時間があるので来た道を戻り日御碕灯台バス停へ。バスの本数が少ないので事前に確認しておいがほうが良さそうです。
このバスを乗り過ごすと3時間待たなければなりません。カップルやファミリーにはフレキシブルに行動できるレンタカーをおすすめします。
出雲大社もいいけれどせっかくだから海も見たいという方は日御碕まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
日御碕灯台と神社はアクセスがあまりよくないので事前にスケジュールを立てる必要があります。
灯台に関しては高所恐怖症の方はやめておいたほうがよいでしょう。夕日を狙うのであればバス便がないので車で行くしかありません。
一人でもカップルでもファミリーでも楽しめます。
都度バス代がかかりますので、一畑電車の「縁結びパーフェクトチケット」(一畑電車とバスが3日間乗り放題のお得なチケット3,000円)を事前購入しておくとお得ですよ。
1日1,000円乗れば元が取れます。予算は交通費と灯台入場料を含めて2,500円くらいあればじゅうぶんかと思いますが食事代やお守り代も足すと4,000円くらいあったほうが良いです。
IC系交通カードは使えませんので現金は多めに。これからの季節は紫外線が強いので帽子か日傘があると女性の方は特に良いと思います。
参拝のために小銭をたくさん用意するのも忘れずに。心に残る素敵な風景に出会えました。行くとしたら春か秋の気候の良い時期がおすすめです。
評価
星4つ :個人的な感想です(笑)
灯台の階段が急すぎて怖いのとバス便が少ないので勝手に星をひとつ減らしましたが、その他は言うことなし。歴史的な景勝地を静かに巡りたい人におすすめします。
<参考サイト>
出雲観光ガイド「日御碕灯台」
https://www.izumo-kankou.gr.jp/677