ロンドン・ブリックレーンでアートとグルメを満喫しよう
ロンドン・イーストエンドにあるブリックレーン(Brick Lane)は、ストリートアートの聖地として日々変化し続け、ロンドナーに愛されている場所です。
2019年3月9日放送の日本のテレビ番組「アナザースカイ」で、乃木坂46の齋藤飛鳥さんも訪れたブリックレーンで、世界中の若者が注目するダイナミックなアートと、昔から地元の方々に愛されているグルメをご紹介します。
ブリックレーン・マーケットで、ストリートアートを楽しむ前に、知っておきたい5つのこと
①バンクシーの作品も多数
イギリス ・ブリストル出身のバンクシーは、匿名芸術家・政治活動家として、世界を舞台に活動を行なっています。
1番最近の作品は、2019年4月下旬深夜、ロンドン・マーブルアーチに、植物とスコップの前に寂しそうに座っている少女と「絶望は終わり、駆け引きの時が来た」というメッセージが描かれていて話題になりました。
バンクシーの作品が登場するたびに、世界中で話題になるほど強いメッセージ性とアートセンスのあるグラフィティを、ここブリックレーン・マーケットでも楽しむことができます。
主に、バンクシーが世界的に有名になる前のグラフィティを見ることができます。
②バンクシー以外のグラフィティもお見逃しなく
聞いたことがないアーティストだから見る必要がないと思ったら、大間違いです。
ストリートアーティストの多くは、アートの学校に通い、専門的に芸術を学んだ方々です。
卒業後は、アーティスト、イラストレーター、アニメーターとして、個人のスタジオで活動しています。
また、ブリックレーン・マーケットでは、イギリスだけでなく世界中のアーティストが描きにやってきます。
色鮮やかでインパクト大な作品が多い中、ぜひオススメしたい作品が3点あります。
・Martin Ron アルゼンチン出身のアーティスト
イギリス衛兵がブレイクダンスを踊るこの作品は、2013年からずっと誰にも汚されることなく、存在し続け、街のシンボルになりました。
イギリス衛兵は1日中立っているので、リラックスして自由を楽しむために、ブレイクダンスをしているというユーモア溢れる作品です。
Hanbury Streetで見ることができます。
・ROA ベルギー出身の動物のグラフィティ専門アーティスト
レンガの上にサギが描かれています。
イギリスでは、リスやカモなどの動物・鳥の方が多く見られますが、力強く凛と立ち品の良さを感じさせるサギを選んだセンスが買われ、他の作品が次々と描き変えられる中、このサギは今日も人々を見守っています。
Martin Ronによるイギリス衛兵の作品の隣にあります。
・Dan Kitcher イギリス ・エセックス出身のアーティスト
主に香港・東京の風景画や芸者を描いています。この芸者の美しい作品を見ても感じるように、彼の作品は、最小限のデザインで、暗闇の中に照らされたカラフルな光を美しく描いています。
③アートストリートの景色は、日々変化している!?
多くのアーティストがブリックレーン・マーケットでグラフィティを描きたいと願っているので、1つのグラフィティの展示が楽しめるのは、平均4週間です。
また、変化を大切にしているアーティストも多く、自分の作品の上にまた新たにグラフィティを描き変えます。
そのため、MartinやROAのように、何年も描き変えられることなく存在している作品はとても稀です。
④ただの落書きではない!
すぐ目にとまるような大きなグラフィティもあれば、道の角の下に小さく描かれている作品もあります。
どの作品にも現代社会や政治を風刺するメッセージ性のあるものばかりです。
宝探しのような気分で、自分のお気に入りの作品を見つけるのも楽しみの一つです。
可愛らしくてクスッと笑ってしまうような作品もあります。
私は”One-way (片側通行)”のサインをお相撲さんが抱えている標識を見て、さすがハイセンスなブリックレーンだなと思いました。
⑤グラフィティって違法じゃないの!?
建物の所有者の許可を得ていたら、違法ではありません。許可なく描くことは違法です。
しかし、許可を得ていても、グラフィティの内容が社会的に不適切であると判断された場合は、消されてしまいます。
アーティストたちは、朝夜関係なく、スプレー缶をスーツケースに入れて運び、脚立の上に立って描いています。
ストリートアートをより楽しむためのウォーキングツアー
ガイドさんが英語でストリートアートの説明をするウォーキングツアーが人気です。
ブリックレーンの歴史やアーティストの情報などを無料で説明してくれます。
■予約サイト:https://freetoursbyfoot.com/london-tours/#walk
グルメも楽しみたい おすすめのランチ・ディナー向けレストラン・お土産ショップ
ブリックレーンはユダヤ人街だったため、今でも多くのベーグルショップがあります。
■Beigle bake
おすすめの場所は24時間営業のBeigle bake。
ベーグルはとても分厚く食べ応えがあり、値段は2ポンドから4ポンドでかなりお手頃です。日本語が話せる店員さんもいらっしゃいました。
アクセス
地下鉄 Shoreditch high street駅から徒歩5分
■Tayyabs
バングラデシュからの移民が多いため、たくさんのカレーのレストランが楽しめます。お食事時に街を歩いていると、カレー食べない!?といたるところから声をかけられます。
中でもおすすめの場所は、1972年から営業しているTayyabsです。インド本場の辛いカレーも辛くないカレーも、10ポンド程度で味わうことができます。
アクセス
地下鉄Whitechapel駅から徒歩5分
■Dark sugars chocolates
Dark sugars chocolatesでは、フルーツ入りのチョコレート、カラフルな丸い形のチョコレートやバラの形のチョコレートがあり、見ているだけでワクワクした気持ちになります。
味見もできるので、好きな味を見つけて、お土産にもできます。
アクセス
地下鉄 Shoreditch high street駅から徒歩5分
最後に
街全体がアートギャラリーのようなブリックレーンでは、刺激のあるグラフィティを見ながらお散歩を楽しんだり、お腹が空いたら多国籍な料理を味わうことができる場所です。
お出かけを楽しむためには、晴れた日にお出かけすることをおすすめします。
カメラを片手に一人でのお出かけやカップル・家族連れのお出かけスポットとしてもおすすめの場所です。