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「令和」ゆかりの地、坂本八幡宮を訪ねる

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太宰府天満宮と、令和に沸く坂本八幡宮

〈画像:大宰府天満宮〉

いにしえの平安の時代に、九州は筑紫の地に西国を外敵から守り総管するために置かれたのが、大宰府政庁(だざいふせいちょう)です。

菅原道真公(すがわらみちざねこう)の墓所の上に社殿が創建されたのが大宰府天満宮です。

この天満宮の西3kmに位置する坂本八幡宮、令和人気で参拝者が殺到中です。

平成の時には社務所も無く無人でしたが、御朱印が欲しいと全国からの要望に応えてプレハブの社務所を造って対応しています。

そんな令和の初めに、令和ゆかりの地、坂本八幡宮への歴史散策の旅へご案内します。

学問の神様の菅原道真公を祀る大宰府天満宮

〈画像:大宰府天満宮の梅〉

 天神様こと菅原道真公は、醍醐天皇の時代に右大臣を拝命するなどの活躍をしていました。

しかし左大臣の藤原時平の政略により京都から大宰府に左遷され、都を離れる時に

「東風(こち)吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春を忘れそ」

と歌を詠んで、愛でていた梅との別れを惜しみました。

この時に詠まれた白梅が一夜のうちに菅原道真公の後を追って、現在の太宰府天満宮拝殿の右手前に飛んできて根付いたとされるのが「飛梅伝説」の逸話が残っています。

大宰府天満宮 

・所在地:〒818-0117福岡県太宰府市宰府4丁目7-1
・交通アクセス:(鉄道)西日本鉄道(西鉄)太宰府線の太宰府駅を下車して徒歩約5分
(車)九州自動車道太宰府ICから県道76号線経由約15分

・駐車場:あり(1500台)  ・駐車料金:有料(500円)
・期間:通年 (時間:6:30~19:00/閉門は時期により異なります。)
・休み:なし  ・料金:無料
・連絡先:電話092-922-8225(社務所)

新元号「令和」のふるさと坂本八幡宮

〈画像:坂本八幡宮〉

 平成までの元号は中国の古典から選出されていましたが、新元号の令和は日本に現存する最古の和歌集である万葉集から選出されました。

万葉集三十二首の序文から梅花の宴で、奈良時代初期の貴族の歌人である山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ「梅花の歌」で、

「初春の月にして、気淑(よ)く風和(やはら)らぎ、梅は鏡前(きゃうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいごら)の香(かう)を薫(かおら)す」

から引用され「時に、初春の好き月にして、空気はよく風は爽やかに、梅は鏡の前の美女性が装う時の白粉のように開き、蘭は身を飾った香のように薫っている」という意味の歌から選ばれました。

その梅花の宴が催行されたのが大宰府天満宮近くの坂本八幡宮と言われています。

坂本八幡宮の周辺は、奈良時代の大宰帥(長官)大伴旅人の邸宅があった所と言われています。

この坂本地区は謡曲や歌舞伎、人形浄瑠璃の演目のひとつ「苅萱(かるかや)伝説」ゆかりの地でもあり、神社の創建については、天文・弘治年間に勧請されたと伝えられます。

しかし定かではなく、天台宗に属し、九州の天台宗の寺院は八幡宮を境内に祀っていたので、ここにも八幡宮が祀られたと考えられています。

大宰府跡地から坂本八幡宮まで約500mの距離なので歩いて「令和」のゆかりの地を巡ることができる新元号は令和のふるさと「坂本八幡宮」を紹介します。

坂本八幡宮

・所在地:〒818-0133福岡県太宰府市坂本3丁目14-23
・交通アクセス:(鉄道)西鉄天神大牟田線の都府楼前駅を下車して徒歩約9分、JR鹿児島本線二日市駅駅を下車して車で約10分
(車)九州自動車道太宰府ICから約5分

大宰府政庁跡正面から徒歩約10分(550m)
坂本八幡宮から大宰府天満宮まで東へ約3km

・駐車場:あり(狭量)  ・駐車料金:無料
(有料の歓世音寺や市役所駐車場の利用をオススメします。)

・期間:通年 (時間:9:00~16:00)
・休み:月曜日と木曜日 ・料金:無料

古の大宰府政庁跡の大宰府の「太」と「大」の違いの不思議

〈画像:大宰府政庁跡〉

太宰府と大宰府の表記があり「太」と「大」の違いなのですが、どちらも正解です。

飛鳥時代の「大宰」(地方行政長官)という役職名に由来し、歴史的には「大宰府」が正解で、太宰府は中世の後半に見られるようになった書き方です。

ちなみに太宰府市は「太」の字です。令和の年に実際に確かめに令和の故郷大宰府を訪ねてみませんか。

  • おすすめの食事処

・一蘭 太宰府県道31号線店(ラーメン)料金:~\1,000
坂本八幡宮から2km(徒歩約25分)Tel:092-929-5373
一人でも入りやすい雰囲気で、博多ラーメンですが、あっさりとして食べやすいです。

 

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