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金印が、いにしえの大和のロマンへ誘う、志賀島の金印公園

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福岡県、志賀島の金印公園


玄海国定公園に属する、志賀島は福岡市の北部に位置し、博多湾を包み込むようにしてたたずんでいます。

その博多湾と玄界灘を両側に構えて、海の中道と陸続きとなっている博多湾に突き出た島です。

海の中道の志賀島側は、満潮時に一部、海に水没して満ち切れ(道切)と呼ばれる現象が現れていましたが、近年は橋が掛けられて今は見ることができません。

福岡市の東から陸路と鉄道で入ることができ、展望広場からは玄界灘から博多湾に浮かぶ能古島が一望できます。

金印が発見された志賀島へ歴史を感じる旅

〈画像:金印公園の石碑〉

江戸時代に一人の農民が、耕していた田んぼの大石の下から一辺が2.3cm、重さが108gの金塊の金印を偶然に発見したと伝えられています。

近年、福岡市が付近を発掘調査しましたが、金印に関係する遺構などは発見されていません。

この金印は純金製の王印で「漢委奴國王印」と彫られ、その意味は印文の「漢(かん)の委(わ)奴(な)の國王」と詠み、現在も謎に包まれていて所説の見解があります。

一般的に中国の後漢の光武帝が委奴國(日本)の使者に与えた(国王に贈つた)とされる印で、国宝指定で福岡市博物館に収蔵されています。

その委奴國が日本のどこなのか?で論争があり未だに定かになっておらず、この発見された場所(高台)は、金印公園として観光スポットになっています。


春には桜の花が咲き誇る桜の路があり、駐車場にトイレなどが綺麗に整備され、車いす用のスロープも整備されバリアフリー対応になっています。

金印の歴史が学べ、石碑が往時を偲ぶ金印公園

〈画像:志賀島と金印公園〉 

玄界灘を挟んだ能古島と向き合う金印公園の入り口には「漢委奴國王金印発光之処」と記された記念石碑があります。

今から2000年前に金印が出土した場所は、この石碑の右手前方だと言われています。

金印公園の方位広場には福岡市や能古島までの方向と、距離を知ることが出来る、方位板が設置されています。

また、古代の地図や福岡と関係の深かった、中国の古代の文学者であった史家の郭沫若(かく まつじゃく)の詩碑などがあります。

天辺広場には透明なケースに収められた金印のレプリカが飾られ、その小ささに驚きます。
本物の金印は福岡市博物館に収蔵展示されています。
(福岡市早良区百道3-1-1/TEL:092-845-5011)

金印公園


・所在地:福岡県福岡市東区志賀島1865外
・交通アクセス:(鉄道)JR香椎線の西戸崎駅を下車して車で約13分
(バス)西鉄バスの西戸崎駅前から乗車して金印塚バス停で下車して徒歩約1分
(車)福岡都市高速道路香椎東出入口から県道59号線経由約30分

・駐車場:あり(10台)、駐車料金:無料
・開園期間:通年 ・開園時間:なし
・休み:なし   ・料金:無料

金印にまつわる七不思議!?

〈画像:金印〉出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/漢委奴国王印

 後漢の光武帝が贈つたとされる金印ですが解明されていない七不思議があります。

1 誰が見つけたのか?
当時の守護大名黒田藩の記録には、百姓の甚兵衛が発見したと残っていましたが、志賀島には甚兵衛なるものが実在した記録は無いそうです。

2 志賀島の何処で見つかったのか?
志賀島にある金印公園の近くで見つかったと伝わっています。
しかし福岡市教育委員会の発掘調査で、公園および島内から遺構などは見つからず、未だ不明のままです。

3 埋め方に疑問あり?
黒田藩の記録には大きな石の下にあったと記されていました。
しかし出土したのが、金印だけだったのは不自然。貴重品など何かと一緒に埋葬されていない点が不可解。

4 誰から贈られた物なのか?
奴國(なこく)は、今の福岡市の南の春日市にあった。ここは志賀島から遠く20kmも離れていて、志賀島が奴國の領地だったとは考えられないという点。

5 金印の文字の解釈
金印には、漢委奴國王印と彫られていて漢は後漢で、委奴の解釈が定説では、委(わ)と奴(な)に分け、委=倭(わ)で日本を意味します。
ですので奴国王が金印をもらったとされています。しかし諸説あります。

6 なぜ志賀島から
なぜ都から遠く離れた志賀島という島から出土したのか?
諸説ありますが、奴国王の墓があった、志賀海神社の社宝で祭りの場であったという説。
また他の説では「奴国が没落して金印を島に隠した」というものです。

7 2000年ぶり兄弟金印の再開
平成元年に福岡市で開催された博覧会に、中国江蘇省で発見された金印が特別展示されました。
その金印は、志賀島の金印と同じ洛陽の工房で一年後に作られた同型金印(字体・装飾・規格が同じ兄弟印)が特別展示されたも。
二つの金印の再開は2000年ぶりと、驚きのかぎりです。

そんな金印の不思議を確かめに、福岡志賀島へ遊びに出かけませんか。

おすすめの食事処

キッチンしま
太宰府県道31号線店(シーフード)料金:~¥1,000
金印公園から1km(徒歩約12分)Tel:092-603-1189
種類が豊富な定食料理に丼物とボリュームがあり満腹になるお店です。

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