世界文化遺産としての平城宮跡
私のお気に入りのスポット、平城宮跡を紹介します。四季折々違った景色を見せてくれます。
かつて地元民は散策用の公園程度にしか認識していなかった平城宮跡ですが、1998年の世界文化遺産への登録、2010年の平常遷都1300年記念祭を経て、観光都市奈良を代表する歴史スポットとしての進化を続けています。
今も復元工事が進んでおり、都が京都、東京へと移った現在もますます魅力あふれる場所を目指しています。
第一次大極殿と朱雀門が復元されていますが、二つの建物の間に南門復原の工事が進んでおり、かつての都の中心部の風景が次第に蘇って来ています。
また、2018年4月には国営平城宮跡歴史公園の朱雀門ひろばが完成し、新たにお土産物店、カフェ、資料館などが整備されて、老若男女が楽しめ、学べる場所になっています。
自然あふれる公園なので、ペットももちろん同行できます。公園では年に4度、大規模なお祭りが開催され、普段のゆったりとした風情とは違った賑やかさを感じられます。
平城宮跡を楽しむ
アクセスとしては、電車なら近鉄大和西大寺駅から徒歩約15分です。
最寄りの近鉄西大寺駅からは二通りの行き方があり、大極殿へ向かうには駅の北口から東へまっすぐ、朱雀門方面へ向かうなら南出口から東へ近鉄の高架をくぐる道となります。
車なら阪奈道路から続く県道1号線が便利で、東院庭園駐車場に32台、遺構展示館駐車場に100台、平城宮跡資料館駐車場に20台の無料駐車場があるほか、有料の交通ターミナル駐車場にも42台停められます。
トイレは公園内の各所にあります。特に朱雀門ひろばの各施設にはバリアフリー対応のトイレがあります。
またコインロッカーや授乳室も完備しており、小さなお子様連れでも安心して散策できますよ。
大きなイベント時以外混雑することはなく、自分のペースで資料館などを巡ることができます。
夏場の平城宮跡は蚊が多く、また日当たりが良いので、虫よけや日傘が必需品となります。
朱雀門ひろばにある、天平うまし館にはレストランとカフェがあり、レストランでのプレートランチは一人1274円~、ディナーはかぐみコース3780円、ときじくコース5400円の2種類のメニューです。
もっと気軽な食事という場合は、隣接の県道1号線沿いにファミリーレストランなどもたくさんあります。
レストランに隣接する、みつき館には平城宮跡でしか手に入らない限定のお土産を含め、奈良らしいグッズが売られています。
平城宮跡は、鹿のいる奈良公園と比べるとやや地味な印象はぬぐえませんが、ゆったりと過ごすという点では唯一無二のスポットです。
たっぷり時間をかけて楽しむのがおすすめですが、観光としては大極殿、朱雀門、東院庭園、平城宮跡資料館を巡ると、移動時間も含めて2時間ほどです。
オススメしたいスポット!
最近は、季節の花で飾られた観光スポットが増えてきましたが、平城宮跡にはそういった華やかなものはなく、四季を通じてありのままの自然を感じられる場所です。
そんな自然からの贈り物の中で、ススキの時期は特に美しい景観を見せてくれます。あまり知られていないので、絶景を独り占めした気分に浸れます。
そして、朱雀門は日本の夕陽百選に選ばれている夕焼けスポットです。観光で奈良を巡るとき、平城宮跡で夕方を迎えるスケジュールを組むことをおすすめしたいです。
その後朱雀門と大極殿がライトアップされ、お昼とはまた違う景観を楽しめます。個人的には、かなり頻繁に訪ねているお気に入りのスポットで、私の個人的な評価は5です。
まとめ
派手さにはやや欠けるかもしれないけど、歴史の舞台を肌で感じられる貴重なスポットです。
歴史の勉強にもなり、リラックスできる場所でもあり、訪ねるたびに、こういったスポットは他にあまり存在しないと感じます。是非もうひとつの奈良を感じてみてください。