※本ページはプロモーションが含まれています
※本ページはプロモーションが含まれています

飛鳥時代の遺跡を残す明日香村から棚田を歩く

この記事は約3分で読めます。

石舞台古墳で有名な明日香村、もう一つの歩き方

<画像:明日香村 石舞台>

石舞台古墳が有名な奈良県の明日香村。古代の都で、豪族曽我氏一族が活躍した歴史的なスポットがたくさんあります。

今回は歴史ではなく明日香村に残る日本の原風景を定番から、ややマニアックな場所まで紹介します。

稲渕の棚田へ大人の遠足

<画像:明日香村>

明日香村で棚田といえば真っ先に土手が彼岸花で染まった稲渕の光景が思い浮かぶかもしれません。

稲渕地区は日本の棚田百選にも選ばれていて、秋には大人の遠足状態になる超人気スポットです。

朝風峠へ向かうかかしロードと呼ばれる道にかかしが並び、道中にはその年を象徴する人物の巨大かかしが鎮座しています。

ちなみに2018年度は「西郷どん」でした。

たくさん並ぶかかしたちは有名アーティストの作品ではなく、地元の幼稚園児やグループホームのメンバーなど、一般の人によって製作されたもので、手作り感が素朴です。

また、明日香村の彼岸花祭りが開催される時期に合わせて、毎年かかしコンテストがあり、訪れた人々の投票で上位が決まります。

入賞者には棚田の米が贈られるそうです。

下の辺りは真っ赤ですが、かかしロードを上っていくとちらほらと白の彼岸花が混じっていき、朝風峠まで上ると、ピンクやオレンジの彼岸花(厳密には別種だそうです)が咲いていて、歩いてきた疲れを癒してくれます。

坂道でやや距離があるうえ、稲渕付近に駐車場がなく、体力に自信がない方には少しきついかもしれません。ペットは大自然を感じられて大喜びするかもしれません。


普段は近鉄橿原神宮前駅または飛鳥駅から出ている奈良交通の石舞台バス停から稲渕まで徒歩約30分かかりますが、彼岸花祭りの期間中は飛鳥駅から稲渕へのシャトルバスが運行されています。

石舞台古墳発着の便もあり、どちらも無料です。

車で訪れる際は、石舞台古墳の駐車場に停めてシャトルバスまたは徒歩が良いでしょう。

トイレは、かかしロードに簡易トイレが一つだけなので、石舞台の国営飛鳥歴史公園で済ませるのがベターです。

一年を通じて稲渕地区には駐車場がなく、付近の道は駐車禁止です。

食事ができるところは石舞台古墳付近に何軒かありますが、日ごろから混雑しており、彼岸花の時期は待ち時間が相当長いです。

また、メニューが売り切れてしまうことも良くあるので、お弁当を持参するか、近鉄橿原神宮前駅でランチを買ってのハイキングがおすすめです。

しかし、公園内の夢市茶屋の古代米御膳や黒米カレーはすごく美味しいので、11時の開店前に並んでおくという手もありです。

あと、彼岸花の時期はまだ暑いので、数少ない自動販売機も売り切れることが多く、水分も持参する方が良いです。

稲渕の彼岸花だけじゃない

<画像:明日香村 棚田>

明日香村といえば稲渕の彼岸花が圧倒的に有名ですが、他にも特徴ある棚田が点在しており、そちらを巡ってみるのも楽しく、彼岸花の時期でも穴場的なスポットへ行くと驚くほどすいています。

今回は阪田地区、細川地区を紹介します。どちらも大規模な棚田です。

細川地区は、談山神社へ抜ける県道155号線沿い、阪田地区は稲渕へ続く県道15号線から東へ上がった場所にあり、独特の形状をした棚田が連なっており、稲渕に比べるとどちらも圧倒的に人が少ないです。

<画像:明日香村 棚田夕景>

稲渕の棚田が山の西斜面に築かれているのに対し、細川と阪田の棚田は東側斜面にあるので、夕焼けがとても美しいスポットでもあります。

彼岸花の時期はもちろん、棚田に水が張られる6月には水面に空や光が写り込み、絶景になります。また、夕日が稲刈り寸前の黄金色の稲穂を照らす光景も見られます。

まとめ

明日香村の棚田は、彼岸花の時期がとても美しいのですが、水田、緑一色に染まる真夏、稲刈り寸前、稲刈り後など、さまざまな表情を見せてくれるので、秋以外のシーズンも楽しめます。個人的な評価は4です。

タイトルとURLをコピーしました